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サードパーティクッキー廃止の動向やプライバシー規制の強化を背景に、マーケティング活動の根本が問われています。今、企業に求められているのは、ファーストパーティデータを中心とした多様な顧客データを統合・活用する「CDP（カスタマー・データ・プラットフォーム）＝顧客データ基盤」の整備です。

 本書では、さまざまなクラウドやオンプレミス環境での運用方針を検討しつつ、Googleアナリティクス4（GA4）で取得できるウェブやアプリの行動データを例に挙げて、BigQueryでの実装方法を解説。名寄せ処理や行動履歴の統合など、これまで明文化されにくかった技術的ロジックも実践的に取り上げています。

 中小企業でも導入可能な現実的なスモールスタートの手法、データ活用によるパーソナライズ施策、組織づくりへの示唆など、ビジネスの成果につながる知見を網羅。GA4データ活用に悩む方、クラウドCDP構築に挑戦したい方にとって、まさに羅針盤となる一冊です。

 著者は、ウェブ解析の第一人者・小川卓氏（株式会社HAPPY ANALYTICS 代表取締役）をはじめ、データを使ったマーケティングの技術支援を専門とする柳井隆道氏（Option合同会社　代表社員）、データ活用領域のコンサルティングに長けた小畑陽一氏（株式会社UNCOVER TRUTH 取締役COO）、CDPの構築設計からBI活用まで実務を担う渡邊侑紀氏（同社 コンサルティンググループ アナリストチーム リーダー）。それぞれの豊富な現場経験に基づく知見が融合し、「実務で本当に使えるCDP構築の方法論」を体系的にまとめ上げています。